Beyond the market -海外新ビジネスモデル紹介-

海外(特にアメリカ)のスタートアップ・ベンチャー企業が始めたビジネスモデルを紹介します。何か新しいビジネスを始めるときのヒントになれば。

スティーブ・ジョブズが選ぶ、あなたに読んで欲しい12冊の本

スティーブ・ジョブズが自身に大きな影響を与えた本を12冊選んでいます。

 

1.1984(ジョージ・オーウェル
ディストピア小説の代表格であるジョージ・オーウェルの1984。
1984といえばスーパーボウルで流れた有名なMacのコマーシャルを連想します。
MacのCMにテーマを流用するあたり、ジョブズはこの本にかなりインスパイアされたんですね。

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2.肩をすくめるアトラス(アイン・ランド
1957年に刊行されたアメリカ人作家アイン・ランドの傑作小説。
国家から課される様々な規制に対して優秀なビジネスマン達が財産や国を捨てた結果、
社会に不可欠な産業が次々に崩壊していくディストピア小説です。
ジョブズディストピア的小説が好きなのかもしれません。

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3.あるヨギの自叙伝(パラマハンサ・ヨガナンダ
ジョブズといえば、禅、瞑想、ヨガ。
あるヨギの自叙伝は、パラマハンサ・ヨガナンダというインド生まれの高名なグルが書いた自叙伝との
こと。
彼女曰く、”瞑想で目指すものは、考える行為を超越すること”、”人生とはまさにドラマであり、幻
影に過ぎないという真実を教えるための教訓劇”らしいです。

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4.ビー・ヒア・ナウ(ラム・ダス)
前著に続いてスピリチュアルな本。
アメリカ人のラム・ダスによってかかれたビー・ヒア・ナウもジョブズに影響を与えたようです。
ジョブズはリード大学在籍時にラム・ダスに会っていたようで、
一緒にインドまで行ったこともあるとか。
インドまでの旅費はアタリでアルバイトをしていたジョブズが負担したそうです。

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5.Cutting Through Spiritual Materialism(チョギャム・トゥルンパ)
この本はまだ日本語訳されていないようです。
あえて日本語にすると、”精神的物質主義を断ち切る”といった訳でしょうか。
チョギャム・トゥルンパは高名なチベット仏教行者だったようで、
やはりジョブズはスピリチュアル本大好きですね。

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6. 小さな惑星の緑の食卓(フランシス・ムア・ラッペ)
フランシス・ムア・ラッペは食糧問題で有名な専門家です。
小さな惑星の緑の食卓は、飢餓の問題は貧困を原因とした政治的な問題であることを指摘した本で、
世界各国で大ヒットしたそうです。
ジョブズは食糧問題にも興味があったのかもしれません。

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7.トルネード キャズムを越え、「超成長」を手に入れるマーケティング戦略(ジェフリー・ムーア)
邦題だと長いですね。
原著だとInside the Tornadeという題名です。
やっとよく知っている著者名が出てきました。

消費者をイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガード
の5種に分け、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな溝”キャズム”が存在すると
提唱したIT業界では特に有名な本”キャズム”の続編です。

http://Amazon.co.jp: トルネード キャズムを越え、「超成長」を手に入れるマーケティング戦略: ジェフリー・ムーア, Geoffrey A. Moore, 中山宥: 本

 

 

8.白鯨(ハーマン・メルヴィル
白いマッコウクジラ”モビィ・ディック”と捕鯨船乗船員との戦いを描いたメルヴィルの有名長編小説です。
自分も高校生の頃に読んだことがありますが、登場人物であるエイハブ船長のことはうっすら覚えています。
読んで面白かった記憶はありませんが。(笑)

 

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9.インテル戦略転換(アンディ・グローブ)
原著ではOnly the Paranoid Survive(偏執狂だけが生き残る)です。
インテルのアンディ・グローブが会社の戦略をどう転換していったかが描かれています。
Only the Paranoid Survive、強い言葉ですね。

http://Amazon.co.jp: インテル戦略転換: アンドリュー・S. グローブ, Andrew S. Grove, 佐々木 かをり: 本

 

 

10.イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき(クレイトン・クリステンセン)
大企業は既存事業への影響を考えて新興市場への参入をためらうため、
ベンチャー企業が機先を制し、イノベーションが起こることを説明した名著です。
MacWindowsiPodSONYiPhone対携帯電話と、イノベーションを次々に起こしてきたジョブスは
やはりこの本に影響されたようです。

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11.The Tao of Programming(ジェフリー・ジェームス)
日本語訳は見つかりませんでした。
あえて日本語に訳すとすれば”プログラミング道”でしょうか。
タオイズム(道教)をベースにしてプログラミングについても寓話をまとめた本のようです。

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12.禅マインド ビギナーズ・マインド(鈴木 俊隆)
最後は日本人である鈴木俊隆氏が書かれた本です。
鈴木氏は曹洞宗の僧侶でアメリカに禅を広めたことで有名な方です。
やはりジョブズは精神世界に強い興味を持っていたんですね。

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周りに読んで欲しい本をピックアップしてもらうと、その人が何を大事にしているかがとても良くわかります。
ジョブズには、”自己精神の純化欲求”、”自分を権威で押さえつけるものに対する抑えがたい反抗心”というものがあったのではと読み取れました。

自分は12冊中2冊しか読んだことがありませんが、
早速ビー・ヒア・ナウを読んでみようと思います。

 

参考:12 Books Steve Jobs Wanted You to Read | Inc.com