資金調達、マネジメント、マーケティング、プログラミングなど、オンデマンドで起業家に電話アドバイスしてくれる 「Clarity」
これは日本で聞いたことがないので紹介。
Clarityは起業家向けの電話相談サービス。
資金調達やマネジメント、営業、マーケティングなどなど、分野に合わせたスペシャリストを選んで電話相談できる。
電話経由での占いや出会い目的のサービスはけっこうあるけど、起業家向けにセグメントを切ったのはなかなか良いエッジの立て方。
アメリカだと毎月54万3千件(年間約652万件)も会社設立されているらしく、マーケットも十分ありそう。
日本だと年間で141万件しか会社設立されていないらしい。
出典1:)Who's Starting America's New Businesses? And Why? - Forbes
出典2:)我が国の起業の現状 : 平成22年版 情報通信白書
Expert Business Advice from Other Business Owners ...
さっそく会員登録して会員ページを開いてみた。
電話相談したい内容に応じて、大枠で8つの分野がある。
- ビジネス全般 (キャリアアドバイス、ブランディング、財務コンサルティング、顧客エンゲージメント)
- セールス&マーケティング (ソーシャルメディアマーケティング、SEO、PR政策、ブランディング)
- 資金調達 (クラウドファンディング、キックスターター、ベンチャーキャピタル、財務全般、ブートストラップ、非営利関連)
- 製品開発&デザイン (製品アイデンティティ、ユーザーエクスペリエンス、リーンスタートアップ、プロダクトマネジメント)
- テクノロジー (WordPress、ソフトウェア開発、モバイル関連、Ruby、CRM、技術革新、クラウド)
- スキル&マネジメント (生産性、アントレプレナーシップ、パブリックスピーキング、リーダーシップ)
- 産業 (SaaS、eコマース、教育、不動産、飲食、小売)
- その他
ベンチャーキャピタルを選んでみた。
電話相談できる人の情報がリスト化されていて、各相談相手の電話相談価格、評価レート、評価件数が書かれている。
シードラウンドでの資金調達方法を相談できるダンさんに電話する場合、なんと1分で83ドルもかかる!
ダンさんの詳細を見てみた。
15の電話相談を受け付けていて、相談料が1,250ドル(=約15万円)。
おそらくビジネスモデルを説明すれば投資家を紹介してくれたり、ダンさん自身が投資してくれたりするのだと予想。
彼自身Clarityに160万ドル投資しているとのこと。
このビジネスモデルはけっこう儲かりそう。
Clarity側に起業家関連情報が集約されていくメリットがすごく大きい。
電話相談を軸に起業家向けサービスの横展開が簡単にできそう。
例えば資金調達や人材探し、提携先探しなど。