Beyond the market -海外新ビジネスモデル紹介-

海外(特にアメリカ)のスタートアップ・ベンチャー企業が始めたビジネスモデルを紹介します。何か新しいビジネスを始めるときのヒントになれば。

自宅にシェフが来て食材準備、料理、提供、後片付け全てを行ってくれる「Kitchit

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ケータリングの進化版を見つけたので紹介。
Kitchitは好みの料理(コースやセット)を選ぶとプロのシェフが自宅まで来て料理してくれるサービス。
料理はユーザーの自宅キッチンで行う。
調理はもちろん、食材準備、提供、後片付けもやってくれるので手間が一切かからないのが大きな特徴。

 

まぐろ解体や天ぷらの現地揚げサービスのような現地調理型ケータリングもあるが、
通常のケータリングだと既に料理されたものが配達されてくるのでどうしても料理のクオリティが落ちてしまう。
Kitchitはその弱点を完全に克服してライブ感も感じられる仕組みになっている。

 

www.youtube.com

 


サイト上にあるように、

  1. 好きな料理を選ぶ
  2. シェフが来る(ユーザー側の準備は一切必要なし!)
  3. あとは料理をみんなで楽しむ!

というのがサービスの流れ。

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早速料理を選んでみた。
いまのところ231コースが用意されている。
予算や食事形態、料理の種類などで絞込でき、料理ごとにレビューと最低提供人数が書かれている。

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タコベルに行きたい気分なのでタコスがメインのコースを選択。
32人がレビューしていて星5つ。
トニーさんという方が自宅に来て料理してくれる。

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メニュー表も書かれている。
英語の料理名はよくわからないけどなんか美味しそう。

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この個別料理ページの構造、どこかで見たことがあると思ったらタイムチケットのやつだ。
実際に会った人に対して相互にレビューしあうので、ほぼ間違いなく評価が満点になるというなんともいえないレビューシステム。
レビュー自体は全く役に立たないけど良いサービスを提供しようという気持ちが起こりやすい構造なので、結果的に顧客満足度は高くなるという不思議な一長一短構造。
Kitchitもタイムチケットの中の人も元々そのような想定でレビューシステムを作ってたのならかなりすごい。


脱線してしまいました。
キッチンを用意する必要がないので普通の飲食店やケータリングサービス事業者より利益率が高そう。
しかもシェフはほぼアウトソースしてるようで人件費も低そう。
Kitchitが料理に手を出さず、プラットフォーマーとして集客だけに注力して
仲介手数料を抜くことだけに徹したらそれなりに伸びそう。

 

www.kitchit.com